「教訓」という言葉には、「教えさとすこと」という意味があります。
日常生活において経験から学びを得る際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「教訓」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「教訓」の意味は『教えさとすこと』
教訓の読み方は「きょうくん」です。
先生が生徒と交わる様子を表した「教」という漢字を使った熟語で、
- 「教」はおしえる、おそわる
- 「訓」はおしえさとす
の似た意味を持つ2つの漢字が合わさってできた言葉です。
『教訓』には
- 過去の経験を生かして成長するよう教えさとすこと
- 同じ過ちを繰り返さないためにいましめること
- 道徳的な考えや教えを言い聞かせること
などの意味があります。
「教訓」の正しい使い方を例文で紹介!
「教訓」は、何かの学びを得る際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今回の失敗はいい教訓になった。
例文②
過去の災害を教訓に防災意識を高めよう。
例文③
あの事故から教訓を得て、再発防止に努める。
例文④
この物語の教訓を読み解いてみましょう。
例文⑤
また上司が得意げに教訓を垂れてるよ。
【教訓を使う時の注意点】
学びを得るだけではなく、その学びを次に活かすことを教訓と言います。
「教訓」の類義語・言い換え5選
『教訓』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 訓戒
- 説得
- 反面教師
- 他山の石
- 説法
類義語①訓戒の意味
発注ミスで上司から訓戒された。
類義語②説得の意味
[名](スル)よく話して、相手に納得させること。「強行派を―する」「―力」
引用:goo辞書
彼に説得されて決意が固まりました。
類義語③反面教師の意味
悪い見本として学ぶべき人。その人自身の言動によって、こうなってはならないと悟らせてくれる人。
引用:コトバンク
上司の態度を反面教師として、自分は部下に優しくしよう。
類義語④他山の石の意味
よその山から出た、つまらない石。転じて、自分の修養の助けとなる他人の誤った言行。「他社の不祥事を―として会計の透明化をはかる」
引用:goo辞書
彼女の失敗を他山の石として自己研鑽に努めよう。
類義語⑤説法の意味
お坊さんの説法には生きるための知恵が詰まっている。
「教訓」と「反省」の違いは?
「教訓」と「反省」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「教訓」には過去の経験を生かして成長するよう教え諭すことという意味がありますが、
それに対し「反省」には自分の過ちを認めて改めることという意味があります。
自分の失敗を認めるというのが反省、失敗を省みて二度と同じ過ちを繰り返さない、次に活かそうとするのが教訓です。
「教訓」は英語で『lesson』
教訓は英語の『lesson』に言い換えることができます。
英語の『lesson』には
- 教えたり学んだりするための連続した時間
- 経験から学ぶ知恵や知識
- 他山の石となる教訓、教え
という意味があります。
「教訓」の対義語・反対語はなし
教訓の対義語は、ありません。