「供給」という言葉には、「必要に応じて、物を与えること」という意味があります。
物資や品物を与えるときや、市場に商品を出すことを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「供給」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「供給」の意味は『必要に応じて、物を与えること』
供給の読み方は「きょうきゅう」です。
語源は漢字の「供(きょう)」と「給(きゅう)」から来ており、
- 「供(きょう)」はすすめる、さし出す
- 「給(きゅう)」はたす、足りないものをたす
の2つが合わさってできた言葉です。
『供給』には
- 必要に応じて、物を与えること
- 販売のために、商品を市場に出すこと。また、その数量
などの意味があります。
「供給」の正しい使い方を例文で紹介！
「供給」は、物資や品物を与えるときや、市場に商品を出すことを表すときに使われる言葉です。
また、オタク界隈では作品やアイドルなど、自分が好きなものに関する新しい情報を意味して使われます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①「ものを与える」という意味で使う時
必要に応じて、物資や品物などを与える時に使われます。
【例文①】
B男政府による救援物資の供給が決まった。
【例文②】
B子深刻な水不足により、飲料水の供給が必要になった。
例文②「販売のために市場に商品を出す」意味で使う時
主にビジネスの場面などで、市場について話す時に使われます。
【例文①】
B男消費者のニーズに応え続けるには、定期的に新商品を供給することが重要だ。
【例文②】
B子供給量が需要量を上回ったので、価格が下がる動きが出てきた。
例文③オタク界隈で使われる時
オタク界隈で「供給」は、作品やアイドルなど、自分が好きなものに関する新しい情報を表して使われます。
【例文①】
B男アニメの続編が決まって、公式からの供給過多で頭が追い付かない。
【例文②】
B子毎日インスタ更新してくれるから、定期的な推しの供給を得られてありがたい。
【供給を使う時の注意点】
「供給」には異なる意味が複数含まれているので、文脈に注意して使う必要があります。
「供給」の類義語・言い換え3選
『供給』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 配給(はいきゅう)
- 供与(きょうよ)
- 支給(しきゅう)
類義語①配給(はいきゅう)の意味
- 品物などを一定の割合でめいめいに配ること。
- 統制経済のもとで、特定商品の一定量を特別の機関や方法によって消費者に公平に売り渡すこと。
- 一定の商品を一定の地域に配布・販売すること。
引用：goo辞書
B子避難所では、定期的に支援物資の配給がありました。
類義語②供与(きょうよ)の意味
相手が欲する物品・利益などを与えること。
引用：goo辞書
B男現在開発中の新商品に、技術供与してもらえないか打診している。
類義語③支給(しきゅう)の意味
金銭・物品を、給与・給付として払い渡すこと。
引用：goo辞書
C子今月はボーナスの支給があるので、使い道を考えています。
「供給」と「提供」の違いは？
「供給」と「提供」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「供給」には必要に応じて、物を与えることという意味がありますが、
それに対し「提供」には、金品・技能などを相手に役立ててもらうために差し出すことという意味があります。
「供給」は与える物が相手側から求められていない場合は使われませんが、「提供」は与える金品や技能を求められていない場合でも使われます。
「供給」は英語で『supply』
供給は英語の『supply』に言い換えることができます。
英語の『supply』には
- 供給する、与える
- 品物を配給する
という意味があります。
「供給」の対義語・反対語は『需要』
供給の対義語は、『需要』になります。
需要には
- もとめること、いりよう
- 家計・企業などの経済主体が市場において購入しようとする欲求
などの意味があり、主にビジネスの場面などで、商品やサービスなどが求められていることを表すときに用いられます。
商品やサービスなどを購入したいという欲求が「需要」で、それに応えるために市場に商品を出すことが「供給」です。