「狭量」という言葉には、「人を受け入れる心が狭いこと」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「狭量」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「狭量」の意味は『人を受け入れる心が狭いこと』
狭量の読み方は「きょうりょう」です。
明確な語源や由来はありませんが、「狭」と「量」のそれぞれの意味は、
- 「狭」は心にゆとりがない
- 「量」は人の心や能力の程度
この2つが合わさってできた言葉です。
『狭量』には
- 人を受け入れる心が狭いこと
- 度量が狭いこと
などの意味があります。
「狭量」の正しい使い方を例文で紹介!
「狭量」は、人を受け入れる心が狭いことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
兄は昔から狭量な人間だ。
例文②
狭量な人とは距離を取ったほうがいい。
例文③
狭量な考えをやめると、新しいアイディアが浮かびます。
例文④
自分の狭量なところを直したい。
例文⑤
この仕事を通して、いかに自分が狭量な人間か分かった。
【狭量を使う時の注意点】
似ている言葉に「技量」がありますが、「技量」とは物事を行う能力のことを意味しているため全く別の言葉です。
「狭」と「技」は形が似ていますので、読み間違えたり書き間違えたりしないように気をつけましょう。
「狭量」の類義語・言い換え4選
『狭量』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 少量
- 偏狭
- 狭隘(きょうあい)
- 偏屈
類義語①少量の意味
度量が狭いこと。また、そのさま。狭量。
引用:goo辞書
彼は非常に少量な人だ。
類義語②偏狭の意味
自分だけの狭い考えにとらわれること。度量の小さいこと。また、そのさま。狭量。
引用:goo辞書
父のような偏狭な人にだけはなりたくない。
類義語③狭隘の意味
心がせまいこと。度量が小さいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
狭隘な心を直したいと思っています。
類義語④偏屈の意味
性質がかたくなで、素直でないこと。ひねくれていること。また、そのさま。
引用:goo辞書
あのおじさんは偏屈な人として近所では有名です。
「狭量」と「偏狭」の違いは?
「狭量」と「偏狭」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「狭量」には人を受け入れる心が狭いことという意味がありますが、
それに対し「偏狭」には、自分だけの狭い考えにとらわれることという意味があります。
「狭量」は他者を受け入れられないということを表しますが、「偏狭」は自分だけの考えにとらわれている様子を表します。
どちらも度量の小さいことを表す言葉ですが、若干ニュアンスが異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「狭量」は英語で『narrow-mindedly』
狭量は英語の『narrow-mindedly』に言い換えることができます。
英語の『narrow-mindedly』には
- 気持ちが狭い
という意味があります。
「狭量」の対義語・反対語は『広量』
狭量の対義語は、『広量』になります。
広量には
- 度量が大きいこと
- 心のひろいこと
などの意味があり、心が広いことを表す際に用いられます。
広量でいつも穏やかな彼は、みんなから信頼されています。
人を受け入れる心が狭いことという意味のある「狭量」に対して、度量が大きいことを表す「広量」は反対の意味の言葉として使うことができます。