『むしろ』には『よりよい』という意味があります。
何となく知っていた、使い方が合っているか分からないまま言っていた、という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『むしろ』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
目次
むしろの意味はよりよい
語源は「もし+ろ」が変化したものだと言われています。
漢字で書くと寧ろになりますが「寧」は心が落ち着く様子を表した言葉です。
「A寧ろB」という表現があった時に、AよりもBに心を落ち着かせるというニュアンスが含まれます。
『むしろ』には
- 二つを比べて、あれよりもこれを選ぶ
- 二つを比べて、これのほうがよりよいという気持ち
- どちらかといえば
などの意味があります。
むしろの正しい使い方を例文で紹介!
『むしろ』は、気持ちや物事を比較する時に使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子
Cさんは私への発言を後悔しているようだが、むしろ感謝している。
例文②
B男
僕は、目玉焼きはむしろかためが好きだ。
例文③
B子
テレビで蛇を身体に巻き付ける映像を観ると嫌がる人が多いが、私はむしろ体験してみたい。
例文④
A子
彼は私に好意があるようだが、むしろ私は彼が嫌いだ。
むしろの類義語・言い換え3選
『むしろ』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 逆に
- かえって
- いっそ
類義語①逆にの意味
予想や期待とは反対に。かえって。
引用:goo辞書
B子
良かれと思ってしたことが、逆に余計なことだったようだ。
類義語②かえっての意味
予想とは反対になるさま。反対に。逆に。
引用:コトバンク
類義語③いっその意味
- 中途半端な状態を排して思いきったことを選ぶときに用いる。とやかく言わないで。むしろ。いっそのこと。
- 予想に反した事を述べるときに用いる。かえって。反対に。
- 好ましいものをあきらめ、意に添わないことを選ぶときに用いる。どうせ。
- まったく。たいそう。
引用:goo辞書
B男
不安要素が多いのならいっそやめておいた方がいい。
むしろは英語で『prefer』
むしろは英語の「prefer」で、表現することができます。
むしろの対義語・反対語は無し
むしろの対義語は、ありません。