「生業」という言葉には、「生活を営むための仕事」という意味があります。
仕事や職業を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「生業」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「生業」の意味は『生活を営むための仕事』
生業の読み方は「なりわい」「せいぎょう」です。
どの読み方をしても、意味は同じです。
明確な語源は不明ですが、「生」と「業」のそれぞれは
- 「生」は、生きること
- 「業」は、仕事
という意味で、この2つの漢字が組み合わされた言葉です。
『生業』には
- 生活を営むための仕事
- 五穀が実るようにつとめるわざ
などの意味があります。
「生業」の正しい使い方を例文で紹介!
「生業」は、生活を営むための仕事を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
実家は酪農を生業としています。
例文②
ゆくゆくは、絵を描くことを生業としたい。
例文③
遊んでばかりいないで、生業に本腰を入れて欲しい。
例文④
私は飲食店経営を生業としています。
例文⑤
好きなことを生業にすることは、素敵なことだ。
【生業を使う時の注意点】
「生業」は仕事のことを表す言葉ですが、一般的な会社員については使いません。
自営業や専門的な仕事について使う言葉ですので、覚えておきましょう。
「生業」の類義語・言い換え5選
『生業』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 商売
- 職業
- 勤め
- 働き口
- 営み
類義語①商売の意味
生活の基盤になっている仕事。職業。
引用:goo辞書
いつか、文章を書くことを商売にしたい。
類義語②職業の意味
生計を維持するために、人が日常従事する仕事。生業。職。
引用:goo辞書
娘が将来どんな職業に就くのか楽しみです。
類義語③勤めの意味
官公庁・会社などに雇われて、働くこと。勤務。
引用:goo辞書
今日もお勤め、お疲れ様でした。
類義語④働き口の意味
賃金を得るために働くところ。
引用:goo辞書
そろそろ新しい働き口をさがしたい。
類義語⑤営みの意味
生活のためにする仕事。生業。
引用:goo辞書
一つひとつの営みを大切にしていきたい。
「生業」と「仕事」の違いは?
「生業」と「仕事」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「生業」には生活を営むための仕事という意味がありますが、
それに対し「仕事」には、生計を立てる手段として従事する事柄という意味があります。
どちらも、生活していくためのお金を稼ぐための活動を表す言葉ですが、「仕事」の方が一般的に使われます。
また、「仕事」には、その活動内容を指す場合があります。
ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「生業」は英語で『occupation』
生業は英語の『occupation』に言い換えることができます。
occupationの意味
職業,業務,(楽しみまたは日常生活の一部としての)時間の費やし方,気晴らし,従業,(土地・家屋などの)占有,居住,(地位・職などの)保有,占有期間,占領
英語の『occupation』には
- 職業
- 業務
などという意味があります。
「生業」の対義語・反対語はありません
生業の対義語は、ありません。