「順不同」という言葉には、「一定の基準によった並び方になっていないこと」という意味があります。
出席名簿などで添えられて使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「順不同」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
順不同の意味は『一定の基準によった並び方になっていないこと』
順不同の読み方は「じゅんふどう」です。
語源は「順序不同」を略した言葉からきており、
『順不同』には
- 一定の基準によった並び方になっていないこと
- 順序不同
などの意味があります。
「順不同」の正しい使い方を例文で紹介!
「順不同」は、並べ方に一定の基準がないことを表現したいときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
こちらに記載しました名簿は順不同になっております。
例文②
この問題は順不同で答えを書いてもOKです。
例文③
順不同で名前が書いており、自分の名前を見つけるのに苦労しました。
例文④
受付した順番ではなく順不同でお呼びすることもあります。
例文⑤
参加者リストに順不同と記載されており、知人の名前が一番最初にあったのでなんだか安心しました。
【順不同を使う時の注意点】
順不同は、組織や人などの名前を並べるときに、五十音順・年齢・地位・優劣などに関係なく無作為に並べていることを意味します。
リストや名簿に添えられることが多い言葉ですが、特定のルールを選ばずに記載するのは、すべての関係する方々に失礼にならないようにするためです。
ビジネスシーンや公式な場面で、マナーに関わる重要な言葉なので使用する際は注意しましょう。
「順不同」の類義語・言い換え4選
『順不同』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 無作為
- 適当
- 任意
- ランダム
類義語①無作為の意味
無作為に選ばれるグループのメンバー決めはドキドキします。
類義語②適当の意味
読み方:てきとう
- ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。
- 程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。
- やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。
引用:goo辞書
適当に選んだプレゼントだけど、思いのほか喜ばれました。
類義語③任意の意味
定められた方法によらず、その人の心のままに、自由な判断に任せることをいう。また、数学では、任意を「特別な選び方をしないこと」という意味で用いる。
引用:weblio辞書
明日の会議は任意参加だから、出席するか迷っています。
類義語④ランダムの意味
無作為にすること。任意にすること。手あたり次第にすること。また、そのさま。
引用:コトバンク
ランダム再生なので、次の曲は分からないです。
「順不同」と「敬称略」の違いは?
「順不同」と「敬称略」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「順不同」には一定の基準によった並び方になっていないことという意味がありますが、
それに対し「敬称略」には、人名を列挙する際「様」「さん」などの敬称を省略することという意味があります。
どちらもリストに書き加えられていたり、複数の人名を読み上げる際に添えられる言葉というところが共通しています。
順不同は、組織や人などの名前を並べるときに、五十音順・年齢・地位・優劣などに関係なく無作為に並べていることを意味します。
一方で、敬称略は人の名前を書いたり呼んだりする時に、「様」「先生」「社長」などの敬称を省略して呼び捨てにすることです。
「順不同」は英語で『random order』
順不同は英語の『random order』に言い換えることができます。
英語の『random order』には
- 順不同
という意味があります。
「順不同」の対義語・反対語はありません
順不同の対義語は、ありません。