「連携を図る」という言葉には、「お互いに協力し合おうと考えること」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「連携を図る」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「連携を図る」の意味は『お互いに協力し合おうと考えること』
連携を図るの読み方は「れんけいをはかる」です。
語源は、互いに連絡をとり協力して物事を行うことを意味する「連携」と、企てることを意味する「図る」が組み合わされた言葉です。
『連携を図る』には
- お互いに協力し合おうと考えること
という意味があります。
「連携を図る」の正しい使い方を例文で紹介!
「連携を図る」は、お互いに協力し合おうと考えることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
学校と家庭が連携を図ることで、よりよい教育を進めていく。
例文②
この案件については、A社と連携を図る予定です。
例文③
他企業と連携を図ることで、よりよい商品を作りたい。
例文④
地域と連携を図ることで、地域に根ざした店づくりを進めていく。
例文⑤
早めに連携を図るように、担当者に伝えておきます。
【連携を図るを使う時の注意点】
「連携をはかる」に使われる漢字は「図る」です。
「はかる」という言葉に当てはまる漢字は「測る」「諮る」など様々ありますので、混同しないようにしっかりと覚えておきましょう。
「連携を図る」の類義語・言い換え3選
『連携を図る』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 提携
- 共同
- タイアップ
類義語①提携の意味
互いに助け合うこと。共同で物事を行うこと。タイアップ。
引用:goo辞書
このエコバッグは、地元企業と市とが提携して作られたものです。
類義語②共同の意味
複数の人や団体が、同じ目的のために一緒に事を行ったり、同じ条件・資格でかかわったりすること。
引用:goo辞書
市内の企業の共同提供で花火大会が行われた。
類義語③タイアップの意味
協力・提携して行うこと。
引用:goo辞書
B社とのタイアップの仕事が決まった。
「連携を図る」と「連携を取る」の違いは?
「連携を図る」と「連携を取る」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「連携を図る」にはお互いに協力し合おうと考えることという意味がありますが、
それに対し「連携を取る」は、ある個人や組織、情報システムなどが、それぞれ互いに協調し機能することを指す表現です。
「連携を図る」は、連携する前の段階から使うことができ、連携しようとしている状態を表します。
一方で「連携を取る」は、既に連携していることや、連携することが決定していることを断言している表現です。
似ている表現ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「連携を図る」は英語で『associate with』
連携を図るは英語の『associate with』に言い換えることができます。
英語の『associate with』には
- 提携する
- 連携する
という意味があります。
「連携を図る」の対義語・反対語は『単独行動』
連携を図るの対義語は、『単独行動』になります。
単独行動には
- 一人、また一組織だけでする行動
などの意味があり、一人だけで行うことを表す際に用いられます。
この仕事はチームで動くので、単独行動はやめてください。
誰かと違いに協力し合おうとすることを表す「連携を図る」に対して、一人だけで行動することを意味する「単独行動」は、反対の意味の言葉として使うことができます。