「臨場感」という言葉には、「実際その場に身を置いているかのような感じ」という意味があります。
主に映像や音楽鑑賞などの体験について語る場面でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「臨場感」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
臨場感の意味は『実際その場に身を置いているかのような感じ』
臨場感の読み方は「りんじょうかん」です。
語源は「臨場」という言葉に「感」を組み合わせた言葉です。
「臨場」とは「その場所にのぞむこと」という意味があり、実際にその場にいることを表しています。
「感」は物事に接したときの心の動きという意味があります。
そのため、この二つが組み合わさった「臨場感」は、「実際にその場にいるかのような感じがする」という意味になります。
「臨場感」の正しい使い方を例文で紹介!
「臨場感」は、主に映像や音楽鑑賞などの体験について語る場面で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
映画は家で観るよりも映画館に行った方が、作品の臨場感を味わえます。
例文②
大きなスクリーンのあるカラオケBOXでライブ映像を観ると、会場にいるような臨場感があるのでおすすめです。
例文③
最新の音楽機器は高性能なので、生演奏を聴いているような臨場感あふれる音を楽しむことができます。
【臨場感を使う時の注意点】
あくまで「その場にいるような感じ」を表す言葉のため、実際に自分自身がその場で体験したときの表現には使われません。
「臨場感」の類義語・言い換え4選
『臨場感』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 躍動(感)
- 迫力
- 現実感
- 緊迫(感)
類義語①躍動(感)の意味
いきいきと活動すること。
引用:goo辞書
彼の書く文章は躍動感があって、登場人物の心情が伝わってきます。
類義語②迫力の意味
見る人や聞く人の心に強く迫る力。
引用:goo辞書
あの俳優の迫力ある演技は、観客の心を引き付ける力がある。
類義語③現実感の意味
実際に体験する感じ。目の当たりにする感じ。
引用:goo辞書
事故の知らせを受けて病院に駆けつけた時も、まだ現実感がなかった。
類義語④緊迫(感)の意味
状況などが、非常に差し迫っていること。緊張して、今にも事が起こりそうなこと。
引用:goo辞書
緊迫感のあるシーンを見ながら、思わず拳を握りしめていた。
「臨場感」と「没入感」の違いは?
「臨場感」と「没入感」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「臨場感」には実際その場に身を置いているかのような感じという意味がありますが、
それに対し「没入感」には、他のことが気にならなくなるほど、ある対象や状況に意識を集中している感じという意味があります。
どちらも映像や音楽鑑賞などの体験について語る際に使われる言葉ですが、まるでその場にいるような「臨場感」のある体験を経て、更に鑑賞している対象に集中しのめり込んでいる感覚を「没入感」と表すという違いがあります。
「臨場感」は英語で『presence』
臨場感は英語の『presence』に言い換えることができます。
英語の『presence』には
- 存在、あること
- 現存
という意味があります。
「臨場感」の対義語・反対語はありません
臨場感の対義語はありません。