「賢者」という言葉には、「道理に通じた賢い人」という意味があります。
古くからいろいろな文献や文学などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「賢者」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「賢者」の意味は『道理に通じた賢い人』
賢者の読み方は「けんじゃ」です。
語源は漢字の構成から来ており、
- 「賢」の意味は、かしこい・まさる・すぐれる
- 「者」は、もの・ひと・こと
この2つが合わさってできた言葉です。
『賢者』には
- 賢い人・すぐれた人
- 賢明で堅実な人
などの意味があります。
「賢者」の正しい使い方を例文で紹介!
「賢者」は、文学や文献、アニメなどでもよく使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
その村の賢者は、若者たちに経験から得た知恵を教えた。
例文②
人々は彼の意見を尊重し、彼をこの地域の賢者として称えた。
例文③
彼は難しい問題にも深い洞察力を発揮し、まるで賢者のように解決策を提示した。
例文④
この本は、古代の賢者たちの教えが載っている。
【賢者を使う時の注意点】
「賢者」は、一般人を指す言葉としてはあまり使われておらず、人生の指針となるような思想家や哲人、賢人を指す言葉として使われます。
「賢者」の類義語・言い換え4選
『賢者』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 聖人
- 大賢
- 哲人
- 知者
類義語①聖人の意味
- 高い学識・人徳や深い信仰をもつ、理想的な人。聖者。
- 儒教で、理想的な人とする尭 (ぎょう) ・舜 (しゅん) ・禹 (う) や殷 (いん) の湯王、周の文王あるいは孔子などをいう。
- カトリック教会で、殉教者や、信仰と徳に特に秀で教皇によって公式に列聖された人。
- 濁酒を賢人というのに対し、清酒のこと。
引用:goo辞書
彼は聖人のようになんでも知っている。
類義語②大賢の意味
非常に賢い人。
引用:goo辞書
少年はその問題に対して大賢な解決策を提案した。
類義語③哲人の意味
知恵がすぐれ、見識高く、道理に通じた人。また、哲学者。
引用:goo辞書
彼は穏やかな物腰と深い知識で、まるで現代の哲人のようだ。
類義語④知者の意味
- 知恵のすぐれた人。道理をわきまえた人。
- (智者)仏語。悟りの智慧 (ちえ) を開いた者。仏。
引用:goo辞書
彼女は様々な分野にわたって深い理解を示す知者である。
「賢者」と「勇者」の違いは?
「賢者」と「勇者」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「賢者」には道理に通じた賢い人という意味がありますが、
それに対し「勇者」には、勇気のある人という意味があります。
「賢者」は、深い知識や知恵を持つ人物を指し、「勇者」は勇気や力を備えて困難な状況に立ち向かう人を指しています。
「賢者」は英語で『sage』
賢者は英語の『sage』に言い換えることができます。
英語の『sage』には
- 賢い・賢明な
- 賢者
という意味があります。
「賢者」の対義語・反対語は『愚者』
賢者の対義語は、『愚者』になります。
愚者には
- 愚かな人
- ばかもの
などの意味があり、愚かな人を指す際に用いられます。
彼は過去の失敗から何も学ばず、同じ過ちを繰り返す愚者だ。
「賢者」は知識と知恵に裏打ちされた賢明な判断ができる賢い人を指します。その一方で「愚者」は、無謀で考慮不足な行動や判断をしてしまう人のことを表しています。