「支給」という言葉には、「金銭・物品を払い渡すこと」という意味があります。
給料などお金関係でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「支給」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「支給」の意味は『金銭・物品を払い渡すこと』
支給の読み方は「しきゅう」です。
語源はわけあたえるという意味の「支」と金品を下し与えるという意味の「給」から来ており、
- 「支」はわけあたえる
- 「給」は金品を下し与える
の2つが合わさってできた言葉です。
『支給』には
- 金銭・物品を、給与・給付として払い渡すこと
などの意味があります。
「支給」の正しい使い方を例文で紹介!
「支給」は、お金や物品を渡す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
避難所で食料や生活用品が支給された。
例文②
ボランティア先でお弁当の支給があった。
例文③
病気などで仕事を休む時は手続きをすることで傷病手当金が支給される。
例文④
給料が少なかったので調べてもらったところ、残業代が支給されていなかった。
例文⑤
診察や手術など医療行為として支給されるものは現物給付に値する。
「支給」の類義語・言い換え5選
『支給』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 支払い
- 手当
- 交付
- 贈呈
- 譲渡
類義語①支払いの意味
保険料の支払いを済ませてきた。
類義語②手当の意味
- ある物事を予測して用意しておくこと。準備。
- 病気やけがの処置を施すこと。また、その処置。
- 労働の報酬として支払われる金銭。
- 基本の賃金のほかに諸費用として支払われる金銭。
- 心付け。祝儀。チップ。
- 犯人・罪人のめしとり。捕縛。
引用:goo辞書
夜勤手当は病院や施設によって異なる。
類義語③交付の意味
私の住む地域では、希望する70歳以上の高齢者に敬老パスを交付している。
類義語④贈呈の意味
人に物を贈ること。物を差し上げること。進呈。
引用:Weblio辞書
ファンイベントの参加者に記念品が贈呈された。
類義語⑤譲渡の意味
権利・財産、法律上の地位などを、他人にゆずりわたすこと。有償・無償は問わない。
引用:goo辞書
土地の権利を譲渡した。
「支給」と「給付」の違いは?
「支給」と「給付」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「支給」には金銭・物品を払い渡すことという意味がありますが
それに対し「給付」には金品を支給・交付することという意味があります。
どちらも似たような意味ですが、「給付」は国などの公的な機関が手続きを踏んで金品を払い渡すこと、
「支給」は特に手続きを必要とせずに金品を払い渡すことを言います。
「支給」は英語で『issuance』
支給は英語の『issuance』に言い換えることができます。
英語の『issuance』には
- 発行
- 支給
という意味があります。
「支給」の対義語・反対語は『受給』
支給の対義語は、『受給』になります。
受給には
- 給与、年金、配給などをうけること
などの意味があり、金品を受け取るという意味で用いられます。
「支給」は金品を払い渡すこと、「受給」はその金品を受け取ることをさします。