「戦慄」という言葉には、「恐ろしくてからだが震えること」という意味があります。
小説や物語の文中でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「戦慄」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「戦慄」の意味は『恐ろしくてからだが震えること』
戦慄の読み方は「せんりつ」です。
「戦」は小学4年生、「慄」は中学で習う漢字で、
- 「戦」はたたかう・たたかい・おそれおののく・ふるえる・そよぐ
- 「慄」はおそれる・おののく
の2つが合わさってできた言葉です。
『戦慄』には
- 恐ろしくてからだが震えること
などの意味があります。
「戦慄」の正しい使い方を例文で紹介!
「戦慄」は、恐ろしくてからだが震える・おののくなどの恐怖に関連する表現をするときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
もしものことを想像するだけで戦慄する。
例文②
初めての手術前夜は、いろんなことが頭をよぎり戦慄しました。
例文③
国民を戦慄させたあの恐ろしい事件の真相はどうなったのか知りたいです。
例文④
学校のアイドル的な存在の生徒が事故に巻き込まれ、生徒たちの間で戦慄が走りました。
例文⑤
熱が上がる前に、悪寒・戦慄はありましたか?
【戦慄を使う時の注意点】
「戦慄」は恐ろしくてからだが震えることという意味で、恐ろしくてからだが震える・おののくなどの恐怖に関連する表現をするときに使われます。
また、例文⑤のように医療・看護用語においては、「風邪などで高熱が出た際に、体が震えること」を表すときにも使われる言葉です。
「戦慄」という言葉を「素晴らしさに打ち震える」「感動する」「驚愕する」といった意味で使用するのは誤用なので注意が必要です。
「戦慄」の類義語・言い換え5選
『戦慄』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- おののく
- わななく
- 震撼
- 武者震い
- 身震い
類義語①おののくの意味
私は後ろから誰かがついてきてるんじゃないかと恐怖におののいていました。
類義語②わななくの意味
怒りのあまりわななく姿を見つめていました。
類義語③震撼の意味
あの世間を震撼させた事件を担当していました。
類義語④武者震いの意味
先生は、渾身の作品の発表記者会見の前は思わず武者震いしていたそうです。
類義語⑤身震いの意味
朝晩冷えてきているのに、思いっきり窓を開けたら身震いしました。
「戦慄」は英語で『shudder』
戦慄は英語の『shudder』に言い換えることができます。
英語の『shudder』には
- (恐れ・寒さなどで)震える
- (…に)(いやで)ぞっとする、身震いする
という意味があります。
「戦慄」の対義語・反対語はありません
戦慄の対義語は、ありません。