「舌鼓を打つ」という言葉には、「あまりのおいしさに舌を鳴らす」という意味があります。
美味しいものを食べた時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「舌鼓を打つ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「舌鼓を打つ」の意味は『あまりのおいしさに舌を鳴らす』
舌鼓を打つの読み方は「したつづみをうつ」です。
語源は、美味しいものを食べた時に舌で上顎を打つような動作の「舌鼓」と、音を出すことを意味する「打つ」が組み合わされた言葉です。
『舌鼓を打つ』には
- あまりのおいしさに舌を鳴らす
- 舌鼓を鳴らす
- 不満げに舌打ちをする
などの意味があります。
「舌鼓を打つ」の正しい使い方を例文で紹介!
「舌鼓を打つ」は、あまりのおいしさに舌を鳴らす際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
母の手料理に舌鼓を打つ。
例文②
友人は海鮮に舌鼓を打っていた。
例文③
ホテルの豪華な料理に舌鼓を打った。
例文④
久しぶりの家系ラーメンに舌鼓を打った。
例文⑤
1貫1000円のウニに、舌鼓を打った。
【舌鼓を打つを使う時の注意点】
「舌鼓を打つ」には、いらだって舌打ちをするという意味もありますが、今ではほとんど使われていません。
また、正しい読み方は「したつづみ」ですが「したづつみ」と読むこともできます。
どちらも間違いではないとされていますので、覚えておきましょう。
「舌鼓を打つ」の類義語・言い換え4選
『舌鼓を打つ』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 堪能
- 満喫
- 存分に味わう
- 舌打ち
類義語①堪能の意味
十分に満足すること。
引用:goo辞書
秋の味覚を堪能しました。
類義語②満喫の意味
存分に飲み食いすること。
引用:goo辞書
韓国料理を満喫できました。
類義語③存分にの意味
思い切り、思い通りに、十分、心ゆくまで、などの意味の表現。「思う存分」などとも言う。
引用:Weblio辞書
大好きなお肉を存分に味わうことができて嬉しかった。
類義語④舌打ちの意味
舌打ちはしないほうがいいよ。
「舌鼓」と「舌打ち」の違いは?
「舌鼓」と「舌打ち」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「舌鼓」には美味しいものを飲食したときに舌を鳴らす音や、不満げに舌を鳴らす音という意味がありますが、
それに対し「舌打ち」には、いらだちを表すしぐさという意味があります。
「舌鼓」には不満げに舌を鳴らす音という意味がありますが、あまり使われておらず、美味しいものを食べたり飲んだりした時に鳴らす音を表すことが一般的です。
それに対して「舌打ち」は不満や苛立ちを表す仕草を表す際に使われる、マイナスなイメージの言葉す。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「舌鼓を打つ」は英語で『smack one's lips』
舌鼓を打つは英語の『smack one's lips』に言い換えることができます。
英語の『smack one's lips』には
- 喜ぶ
- 楽しむ
- 心おどらせる
という意味があります。
「舌鼓を打つ」の対義語・反対語はありません
舌鼓を打つの対義語は、ありません。