「素地がある」という言葉には、「もともとの基礎があること」という意味があります。
ビジネスシーンや日常会話でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「素地がある」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「素地がある」の意味は『もともとの基礎があること』
素地があるの読み方は「そじがある」です。
語源は、何かをするときのもともとの基礎という意味の「素地」です。
「素地」は、「素質」と「下地」が合わさったような意味合いをもつ言葉です。
『素地がある』には
- もともとの基礎があること
- 何かをするときの基礎があること
などの意味があります。
「素地がある」の正しい使い方を例文で紹介!
「素地がある」は、もともとの基礎があることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼には営業の素地があります。
例文②
新人の中島くんは、人付き合いの素地がある。
例文③
彼女は素地があるので、あっという間に上達するだろう。
例文④
面接では、この仕事の素地があるかを見極めます。
例文⑤
手先が器用な人は、ものづくりの素地がある。
【素地があるを使う時の注意点】
「素地がある」は、そのことを行うための基礎があらかじめあることや、才能があること、素質があることなどを表す言葉です。
ポジティブな意味合いで褒め言葉としても使われますので、覚えておきましょう。
「素地がある」の類義語・言い換え3選
『素地がある』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 可能性を秘めた
- ポテンシャルがある
- 潜在能力がある
類義語①可能性を秘めたの意味
子供達は無限の可能性を秘めた存在だ。
類義語②ポテンシャルがあるの意味
潜在的な力。可能性としての力。
引用:goo辞書
彼は体つきもいいし、野球選手としてのポテンシャルがある。
類義語③潜在能力があるの意味
彼女は頭の回転が早く、潜在能力が高い。
「素地」と「基礎」の違いは?
「素地」と「基礎」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「素地」にはもともとの性質や何かをする時の基礎という意味がありますが、
それに対し「基礎」には、物事のもとになるものという意味があります。
どちらの言葉も、物事のもととなるものを表す言葉です。
しかし、「基礎」には、建築物の土台という意味がありますが、「素地」にはありません。
時と場合に応じて使い分けましょう。
「素地がある」は英語で『there is some possibility of doing』
素地があるは英語の『there is some possibility of doing』に言い換えることができます。
英語の『there is some possibility of doing』には
- 可能性がある
という意味があります。
「素地がある」の対義語・反対語は『素質が無い』
素地があるの対義語は、『素質が無い』になります。
素質が無いには
- 生まれつきの性質がないこと
- すぐれた能力が発揮されるもととなる性質や能力が生まれつきないこと
などの意味があり、生まれつきすぐれた能力や性質がないことを表す際に用いられます。
僕は音楽家の素質がない。
もともとの基礎があることという意味のある「素地がある」に対して、すぐれた能力が発揮されるもととなる性質や能力が生まれつきないことという意味の「素質が無い」は、反対の意味の言葉として使うことができます。