「統括」という言葉には、「ばらばらのものを一つにまとめること」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「統括」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「統括」の意味は『ばらばらのものを一つにまとめること』

統括の読み方は「とうかつ」です。
「統」は小学5年生、「活」は小学2年生で習う漢字で、
- 「統」はすべる・おさめる一つにまとめる
- 「括」はいきる・いかす
の2つが合わさってできた言葉です。
『統括』には
- ばらばらのものを一つにまとめること
などの意味があります。
「統括」の正しい使い方を例文で紹介!

「統括」は、ばらばらのものを一つにまとめることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

友人は仕事ができる人であっという間に成果を上げて、販売促進の事業の統括責任者にまで上り詰めました。
例文②

統括マネージャーになるには、現在所属しているお店の売上をトップクラスまで上げていかなければなりません。
例文③

都道府県や市区町村を統括する地方自治体は、人手不足が深刻な問題になっています。
例文④

この地域のフランチャイズの店舗を統括している人はかなり仕事ができることで有名らしいです。
【統括を使う時の注意点】
「統括」はたくさんの意見や部署などのばらばらのものを一つにまとめることを意味し、主に組織や人をとりまとめることに使われます。
また、例文①・②のように部署名や役職名に使われることも多い言葉です。
「統括」の類義語・言い換え5選

『統括』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 総括
- 包括
- 統制
- 統合
- 集約
類義語①総括の意味

昨日の会議の内容を総括した資料を作成して提出してください。
類義語②包括の意味

この本は、シリーズ全編を包括しているような内容になっています。
類義語③統制の意味

今年のチームはフィジカルもテクニックもあり、統制のとれた仕上がりで大会での優勝が期待できます。
類義語④統合の意味

少子化が原因で、地方では学校の統合が相次いでいる状況です。
類義語⑤集約の意味

今回の調査結果を集約し、上司に報告しなければなりません。

「統括」と「総括」の違いは?

「統括」と「総括」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「統括」にはばらばらのものを一つにまとめることという意味がありますが、
それに対し「総括」には、個々のものを一つにまとめること・全体をとりまとめて締めくくることという意味があります。
どちらも一つにまとめることを指していますが、「統括」は組織や人をとりまとめることを意味しています。
一方で「総括」は、意見や会議をとりまとめることを意味している言葉です。
つまり、まとめる対象が異なることが違いになります。
「統括」は組織や人に対して使い、「総括」は意見や会議に対して使うことに注意して使い分けましょう。
「統括」は英語で『supervise』

統括は英語の『supervise』に言い換えることができます。
英語の『supervise』には
- 監督する
- 管理する
という意味があります。
「統括」の対義語・反対語は『分担』

統括の対義語は、『分担』になります。
分業には
- 仕事などを分けて受け持つこと
- 分けて負担すること
などの意味があり、仕事などを分けて受け持つこと・分けて負担することを表すときに用いられます。

役割を分担することで、早く終わらせることができました。
「統括」は、ばらばらのものを一つにまとめることを指し、「分担」は仕事などを分けて受け持つこと・分けて負担することを指しています。
