「巧まざる」という言葉には、「当人が意識しないで自然に表れる」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「巧まざる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
巧まざるの意味は『当人が意識しないで自然に表れる』
巧まざるの読み方は「たくまざる」です。
明確な語源はわかりませんでしたが、おそらくくわだてを意味する「巧み」に
打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ざる」が付いた言葉と考えられます。
『巧まざる』には
- 当人が意識しないで自然に表れる
などの意味があります。
「巧まざる」の正しい使い方を例文で紹介!
「巧まざる」は、計算がないという意味で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
あの子は巧まざる言動でおもしろさがにじみ出ている。
例文②
あいつは巧まずして異性にモテる。
例文③
彼には巧まざる存在感があります。
例文④
彼女は巧まずして嫌味な言い方をする人なのだと思う。
例文⑤
B君の人当たりの良さは巧まざる才能とも言える。
「巧まざる」の類義語・言い換え4選
『巧まざる』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 天然
- 無意識
- 無自覚
- 図らず
類義語①天然の意味
1.人為が加わっていないこと。自然のままであること。また、そのさま。
2.うまれつき。天性。
3.《「天然ぼけ」から》意図せずとぼけた言動をすること。また、そのような人。
引用:コトバンク
彼女の若干鼻につく喋り方は天然らしい。
類義語②無意識の意味
1.意識がないこと。正気を失うこと。
2.自分のしていることに気づいていないこと。また、そのさま。
3.精神分析学で、意識下の領域、種々の人間現象の背後にあって影響を与える混沌としたもの。
引用:Weblio辞書
無意識に失礼な言動をしてしまっているかもしれない。
類義語③無自覚の意味
自分のすることについての自覚がないこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
トラブルの原因は君が自分の立場に無自覚だったことだ。
類義語④図らずの意味
予想しないのに。思いがけず。
引用:Weblio辞書
図らずも友達と同じライブに行っていた。
「巧まざる」は英語で『unaffected』
巧まざるは英語の『unaffected』に言い換えることができます。
英語の『unaffected』には
- 影響を受けない
- わざとらしさがない
という意味があります。
「巧まざる」の対義語・反対語は『意図的』
巧まざるの対義語は、『意図的』になります。
意図的には
- 何かの目的があってわざとそうするさま
などの意味があり、わざとという意味で用いられます。
彼のあの失礼な言動は意図的だった。
意図せずにそうしている「巧まざる」の対義語には「意図的」が適していると考えます。