「手持ち無沙汰」という言葉には、「することがなくて間がもたないこと」という意味があります。
することがなくて間がもたないときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「手持ち無沙汰」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
手持ち無沙汰の意味は『することがなくて間がもたないこと』
手持ち無沙汰の読み方は「てもちぶさた」です。
語源は江戸時代の油売りの商人からきたといわれています。
油売りが油を売る際の時間が何もせずに間があいてる様子に見えたことから「手持ち(何かを手に持っていること)無沙汰(便りがない)」となったようです。
『手持ち無沙汰』には
- することがなくて間がもたないこと
- 何もすることがない
- やることや所在がない
などの意味があります。
「手持ち無沙汰」の正しい使い方を例文で紹介!
「手持ち無沙汰」は、することがなくて間がもたないときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
停電になっていしまったので手持ち無沙汰になってしまった。
例文②
アトラクションの待ち時間が長すぎて手持ち無沙汰だった。
例文③
スマホがないと手持ち無沙汰だ。
例文④
あの人は仕事中、いつも手持ち無沙汰に見える。
例文⑤
手持ち無沙汰にならないように本を持ち歩こう。
【手持ち無沙汰を使うと時の注意点】
てもちぶたさと読まないように注意が必要です。
「手持ち無沙汰」の類義語・言い換え5選
『手持ち無沙汰』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 所在なげ
- 暇を持て余す
- 無聊を託つ
- 退屈
- ぶらぶらしている
類義語①所在なげの意味
なすべきことがなくて退屈そうなありさま。手持ち無沙汰にしている様子。
引用:weblio辞書
彼女はいつも所在なげにしているね。
類義語②暇を持て余すの意味
時間はあるが何もする事がなく、退屈なさまを意味する表現。
引用:weblio辞書
やることが終わって暇を持て余してしまった。
類義語③無聊を託つの意味
することがなく、手持ち無沙汰で退屈であるさま。また、そうした状況を嘆くこと。
引用:weblio辞書
父は定年退職したので無聊を託つ日が多い。
類義語④退屈の意味
することがなくて、時間をもてあますこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
たまには退屈しのぎにゲームでもしようかな。
類義語⑤ぶらぶらしているの意味
なすこともなく毎日を暮らすさま。
引用:weblio辞書
彼は働きもせず毎日ぶらぶらしている。
「手持ち無沙汰」と「所在ない」の違いは?
「手持ち無沙汰」と「所在ない」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「手持ち無沙汰」にはすることがなくて間がもたないことという意味がありますが、
それに対し「所在ない」には、なすべきことがなくて退屈そうなありさまという意味があります。
どちらにもすることがなくて退屈という意味があります。
「手持ち無沙汰」は英語で『having nothing to do』
手持ち無沙汰は英語の『having nothing to do』に言い換えることができます。
英語の『having nothing to do』には
- 手持ち無沙汰
- 所在ない
という意味があります。
「手持ち無沙汰」の対義語・反対語はない
手持ち無沙汰の対義語は、ありません。