「摂る」という言葉には、「養分をとり込む」という意味があります。
食事のシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「摂る」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
摂るの意味は『養分をとり込む』
摂るの読み方は「とる」です。
「摂」の漢字には、取り込むことや、事をあわせ行うこと、兼ねるという意味合いがあります。
『摂る』には
- 養分をとり込む
- とり行う
などの意味があります。
「摂る」の正しい使い方を例文で紹介!
「摂る」は、養分をとり込むことを表す際などに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
鉄分を摂ることは、女性にとって重要なことです。
例文②
これは、1日分の野菜が摂れるジュースです。
例文③
オーガニックのビュッフェで、食事を摂りました。
例文④
水を毎日2リットル摂るように心がけています。
例文⑤
忙しくて食事が蔑ろになっているので、栄養が摂れていないことが心配だ。
【摂るを使う時の注意点】
「摂」は常用漢字外の漢字です。
公的な文書では「取る」や「とる」が使われますので、覚えておきましょう。
「摂る」の類義語・言い換え4選
『摂る』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 取る
- 服する
- 摂取
- 食べる
類義語①取るの意味
(「摂る」とも書く)必要なものとして体内にとり入れる。
引用:goo辞書
エナジードリンクから栄養を取っています。
類義語②服するの意味
《「ぶくする」とも》茶・薬などを飲む。服用する。
引用:goo辞書
毎食後に薬を服しています。
類義語③摂取の意味
取り入れて自分のものにすること。また、栄養物などを体内に取り入れること。
引用:goo辞書
野菜が苦手なので、サプリからビタミンを摂取しています。
類義語④食べるの意味
食物をかんで、のみこむ。
引用:goo辞書
食べることが好きなので、私に取って焼肉食べ放題が一番のご褒美です。
「摂る」と「取る」の違いは?
「摂る」と「取る」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「摂る」には養分をとり込むという意味がありますが、
それに対し「取る」には、必要なものとして体内にとり入れるという意味があります。
どちらも同じく、食べる事を意味する言葉です。
「取る」には手に持つことや、うまく動かして事を行うことなど多くの意味合いがありますが、「摂る」は一般的に養分をとり込むことを指す言葉です。
また、「摂る」は常用漢字外なので、公的な文書では「取る」が使われます。
「摂る」は英語で『ingest』
摂るは英語の『ingest』に言い換えることができます。
英語の『ingest』には
- 摂取する
という意味があります。
「摂る」の対義語・反対語は『排泄』
摂るの対義語は、『排泄』になります。
排泄には
- 不要な物質を体外に出すこと
- 排出
などの意味があり、不要な物質を体外に出すことを表す際に用いられます。
息子は3歳でトイレで排泄できるようになりました。
養分をとり込むことを表す「摂る」に対して、不要な物質を体外に出すことを表す「排泄」は、反対の意味の言葉として使うことができます。