『トレース』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『追跡する』という意味があります。
初めて『トレース』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『トレース』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
トレースの意味は4パターン
トレースの意味①『原図を透かして写すこと』
トレース は、原図を薄紙などに透かして、敷き写すこと。「設計図を―する」
引用:Weblio辞書
『トレース』には
・原図を薄紙などに透かして敷き写すこと
などの意味があります。
絵の練習のために好きなキャラクターの絵をトレースする。
トレースの意味②『踏み跡・踏み跡をたどること』
登山で、踏み跡。また、その踏み跡をたどること。
引用:Weblio辞書
『トレース』には
・踏み跡
・踏み跡をたどること
などの意味があります。
雪山登山ではトレースを頼りすぎるのも良くない。
トレースの意味③『実行過程を追跡し、誤りのある箇所を突き止める』
コンピューターのプログラムが実行されていく過程を追跡し、誤りのある箇所を突き止めること。
引用:goo辞書
『トレース』には
・コンピューターのプログラムが実行されていく過程を追跡し、誤りのある箇所を突き止めること
などの意味があります。
バグの原因をトレースした。
トレースの意味④『生産・加工・流通などの工程を追跡すること』
農作物や製品の検査のため、生産・加工・流通などの工程を追跡すること。
引用:goo辞書
『トレース』には
・農作物や製品の検査のため、生産・加工・流通などの工程を追跡すること
などの意味があります。
その食品会社ではトレースが難しい食材は使用していない。
トレースの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『トレース』は、『真似る』『様々なデータの収集や記録を行い、必要に応じて追跡したり分析したりすること』などがあります。
例文①真似るという意味で使う時
【Before】
良いものを真似ることでスキルが上達する。
【After】
良いものをトレースすることでスキルが上達する。
例文②データの収集や記録を行い、追跡・分析するという意味で使う時
【Before】
顧客の記録を確認し、今後の対応を検討します。
【After】
顧客のトレースを確認し、今後の対応を検討します。
ビジネスシーンで『トレース』と言われた時は、『真似る』『データの収集や記録を行い、追跡・分析する』などと受け取ると良いでしょう。
【注意点】
真似るという意味はビジネス戦略など広く使われますが、複写するという意味は主に建築業界で使われています。
トレースの類義語・関連用語2選
『トレース』の類義語は2つあります。
①模倣
②コピー
類義語①模倣の意味
他のものをまねること。似せること。「人の作品を―する」
引用:goo辞書
彼女は有名画家の作品を模写して勉強している。
類義語②コピーの意味
1.写し取ること。複写。模写。また、そのもの。「―を取る」「資料を―する」
2.コンピューターで、データを複製すること。
3.物まね。模倣。「ブランド品の―」「―バンド」
4.広告の文章。広告の文案。「キャッチ―」「―ライター」
引用:Weblio辞書
会議の資料を13時までに10部コピーしておいてください。
トレースの対義語・反対語は無い
トレースの対義語はありませんでしたが、複写物など「トレースした物」に対しての反対語は「原画」になります。