「弱り目に祟り目」という言葉には、「弱ったときに、さらに災難にあうこと」という意味があります。
悪いことが重なることを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「弱り目に祟り目」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「弱り目に祟り目」の意味は『弱ったときに、さらに災難にあうこと』
弱り目に祟り目の読み方は「よわりめにたたりめ」です。
語源となる特定の文献や由来は明らかではなく、弱った状態を表す「弱り目」と、天罰のような災いを受けた状態を表す「祟り目」が組み合わされた言葉です。
『弱り目に祟り目』には
- 弱ったときに、さらに災難にあうこと
- 不運が重なること
- 泣き面に蜂
などの意味があります。
「弱り目に祟り目」の正しい使い方を例文で紹介!
「弱り目に祟り目」は、悪いことが重なることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今日は何かとついていない。弱り目に祟り目だ。
例文②
弱り目に祟り目な彼が不憫だ。
例文③
忘れ物を取りに戻ったら、転んで骨折した。弱り目に祟り目だ。
例文④
昨日は財布を無くしてしまい、今日はスマホを水没させてしまった。弱り目に祟り目だな。
例文⑤
今週は不運が続いて、まさに弱り目に祟り目だ。
【弱り目に祟り目を使う時の注意点】
「弱り目に祟り目」は、不運が重なることを表す際に使われる言葉です。
日常生活だけでなく、ビジネスシーンでも使われる言葉ですので、正しく覚えておきましょう。
「弱り目に祟り目」の類義語・言い換え3選
『弱り目に祟り目』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 踏んだり蹴ったり
- 泣きっ面に蜂
- 一難去ってまた一難
類義語①踏んだり蹴ったりの意味
重ね重ねひどい目にあうこと。
引用:goo辞書
大雨の上に事故で電車が止まっているなんて、踏んだり蹴ったりだ。
類義語②泣き面に蜂の意味
泣いている顔をさらに蜂が刺す。不運や不幸が重なることのたとえ。
引用:goo辞書
わざわざ遠くから苦労して来たのに、お店が閉店していた。泣き面に蜂だ。
類義語③一難去ってまた一難の意味
一つの災難が過ぎてほっとする間もなく、また次の災難が起きること。
引用:goo辞書
資料を作り終えたと思ったら今度はコピー機の故障!一難去ってまた一難だ。
「弱り目に祟り目」と「泣きっ面に蜂」の違いは?
「弱り目に祟り目」と「泣きっ面に蜂」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「弱り目に祟り目」には弱ったときに、さらに災難にあうことという意味がありますが、
それに対し「泣きっ面に蜂」には、不運や不幸が重なることのたとえという意味があります。
どちらも、不幸なことが次々と起こることを意味する言葉で、類義語として使うことができます。
どちらかというと「泣きっ面に蜂」の方が一般的に広く知られている表現です。
「弱り目に祟り目」は英語で『misfortunes never come singly』
弱り目に祟り目は英語の『misfortunes never come singly』に言い換えることができます。
misfortunes never come singlyの意味
弱り目に崇(たたり)り目、悪い事は続くものだ、2度あることは3度ある、二度あることは三度ある、悪いことは続くものだ
英語の『misfortunes never come singly』には
- 弱り目に祟り目
- 悪いことは続くものだ
という意味があります。
「弱り目に祟り目」の対義語・反対語は『盆と正月が一緒に来たよう』
弱り目に祟り目の対義語は、『盆と正月が一緒に来たよう』になります。
盆と正月が一緒に来たようには
- うれしいことが重なることのたとえ
- また非常に忙しいことのたとえ
などの意味があり、うれしいことが重なることを表す際に用いられます。
弟の結婚報告と姉の妊娠報告を同時に受けて、盆と正月が一緒に来たようだ。
弱ったときに、さらに災難にあうことという意味の「弱り目に祟り目」に対して、うれしいことが重なることという意味の「盆と正月が一緒に来たよう」は、反対の意味の言葉として使うことができます。