「隣接」という言葉には、「となりあっていること」という意味があります。
建物や場所について説明する際、よく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「隣接」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「隣接」の意味は『となり合っていること』
隣接の読み方は「りんせつ」です。
- 「隣」は最も近くにあること
- 「接」はつなぐ、触れるほど近く
の2つが合わさってできた言葉です。
『隣接』には
- となり合っていること
- すぐとなりに続くこと
などの意味があります。
「隣接」の正しい使い方を例文で紹介!
「隣接」は、近い場所にあることを伝えるために使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
このショッピングモールは駅と隣接している。
例文②
東京都は神奈川県と隣接しています。
例文③
公園が隣接しているマンションに住みたい。
例文④
私の実家は山と隣接しているから、災害が心配。
例文⑤
自宅と職場が隣接していると、近すぎて嫌だな。
【隣接を使う時の注意点】
すぐとなりにある位置関係を表しますので、別のものが間に入っている場合は「隣接」とはいえません。
「隣接」の類義語・言い換え4選
『隣接』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 隣合わせ
- 背中合わせ
- 密接
- 近接
類義語①隣合わせの意味
隣り合って接していること。
引用:goo辞書
働きすぎで、常に死と隣り合わせで生きている気がする。
類義語②背中合わせの意味
幼馴染の家は、私の家と背中合わせに建っている。
類義語③密接の意味
歴史を勉強したら、日本と中国は密接な関係にあることがわかった。
類義語④近接の意味
歯医者と近接している空き地にまた歯医者ができるらしい。
「隣接」と「近隣」の違いは?
「隣接」と「近隣」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「隣接」にはとなりあっていることという意味がありますが、
それに対し「近隣」には、ごく近いあたりという意味があります。
どちらも近くにあるという表現ですが、隣接は2つの間に何もない状態、近隣はもう少しだけ広い範囲でも使うことができます。
「隣接」は英語で『adjacent』
隣接は英語の『adjacent』に言い換えることができます。
英語の『adjacent』には
- 隣接した
- 近隣の
という意味があります。
「隣接」の対義語・反対語は『遠隔』
隣接の対義語は、『遠隔』になります。
遠隔には
- 遠く離れていること
- 遠方
- 離れているさま
などの意味があり、時間や場所が離れていることを表したいときに用いられます。
この2つの言葉は、対象の場所と近いか離れているかといった点で、反対語といえるでしょう。