「振興」という言葉には、「何かを活気づけ、発展させるための取り組みや努力」という意味があります。
成長や進歩を促すために幅広くよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「振興」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「振興」の意味は『何かを活気づけ、発展させるための取り組みや努力』
振興の読み方は「しんこう」です。
語源は
- 「振(しん)」は、ふる、ふりうごかす
- 「興(こう)」は、おこる、おこす、はじまる
の2つが合わさってできた言葉です。
『振興』には
- 盛んにする
- 盛んになること
などの意味があります。
「振興」の正しい使い方を例文で紹介!
「振興」は、成長や進歩を促すために幅広く使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらない可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
町の人たちと力をあわせて振興を図りました。
例文②
地域振興のために、新たなプロジェクトを推進します。
例文③
教育振興で未来のリーダーを育てます。
例文④
振興イベントを開催して、地域文化を広めます。
例文⑤
観光振興で地域の魅力を発信し、訪問者を呼び込みます。
「振興」の類義語・言い換え5選
『振興』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 振起
- 繁栄
- 興隆
- 発展
- 繁盛
類義語①振起の意味
盛んになること。奮い立つこと。奮い起こすこと。
引用:Wiktionary
みんなの力が大きな変化を振起させました。
類義語②繁栄の意味
勢いが盛んになり発展すること。
引用:Wiktionary
誠実なコミュニケーションが、ビジネスの繁栄に繋がります。
類義語③興隆の意味
勢いが盛んになり、栄えること。
引用:Wiktionary
このイベントは、地域社会に活気を興隆させました。
類義語④発展の意味
- 伸び拡がること。力が増し勢いが盛んになること。
- より高次の段階に進むこと。
- 情事や遊蕩を盛んに行うこと。
引用:Wiktionary
みんなが健康であることが、社会の発展につながります。
類義語⑤繁盛の意味
にぎわって栄えていること。
引用:Wiktionary
おいしい料理と温かいサービスが、このレストランの魅力を繁盛させています。
「振興」と「復興」の違いは?
「振興」と「復興」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「振興」には何かを活気づけ、発展させるための取り組みや努力という意味がありますが、
それに対し「復興」には、何かが壊れたり悪化した状態を元に戻すという意味があります。
つまり、地域経済を活性化させるために新しいビジネスを育てるなど、未来を見据えて新しいことを試みることが「振興」、自然災害や戦争の後に被害を受けた地域を元のように修復するなど、過去の状態を取り戻すことに焦点を当てたのが「復興」です。
「振興」は英語で『promotion』
振興は英語の『promotion』に言い換えることができます。
英語の『promotion』には
- 振興、奨励
- 昇進、進級
という意味があります。
「振興」の対義語・反対語は『衰退』
振興の対義語は、『衰退』になります。
衰退には
- 力が衰える、または弱まる
などの意味があり、国、企業、個人など、さまざまな場面で用いられます。
「振興」と「衰退」は、何かが成長するときと減少するときの違いを指します。
例えば振興は新しいビジネスが成功し雇用が増えたり、地域の活気が戻ったりとポジティブな変化をもたらすることがあります。
一方、衰退は力を失い縮小する過程であり、ネガティブな変化と人々に不安をもたらし振興とは対照的といえます。