『ビハインド』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『後れをとっている』という意味があります。
初めて『ビハインド』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『ビハインド』の意味や、ビジネスシーンでの使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
ビハインドの意味は3パターン
【ビハインドの意味】
「ビハインド」には「後れをとっている」という意味があり、スポーツで用いられることが多い言葉であるが、ビジネスやゲーム、韓国のアイドル用語などとしても用いられている。「ビハインド」は「~の後ろに」や「~の裏側に」、「~に遅れて」などの意味を持つ英語の「behind(ビハインド)」を語源とするカタカナ語で、英語と同じような意味で用いられる。
引用:weblio辞書
カタカナ語の『ビハインド』は英語『behind』が語源で、何かに遅れている状況や後ろにいる状態という意味で使われます。
ビハインドの意味①『負けている・劣勢』
試合に負けていたり、劣勢であったりする場合に「ビハインド」という言葉が用いられる。
引用:weblio辞書
『ビハインド』には
- 負けている
- 劣勢
などの意味があります。
息子のチームはビハインドしている。
ビハインドの意味②『不利な状況・遅れている』
「進捗状況が芳しくない」、「不利な状況にある」、「予定より遅れている」という意味で用いられている。
引用:weblio辞書
『ビハインド』には
- 進捗状況が芳しくない
- 不利な状況にある
- 予定より遅れている
などの意味があります。
建設中のビルの工事日程がビハインドしている。
ビハインドの意味③『舞台裏』
「舞台裏」という意味で用いられている。撮影現場やレコーディングの裏側や未公開映像、裏話などのことを指す。
引用:weblio辞書
『ビハインド』には
- 舞台裏
- 未公開映像
- 裏話
などの意味があります。
あの有名アイドルのビハインドに迫った特集が話題を呼んでいる。
ビハインドの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『ビハインド』は、『進捗状況が芳しくない』『不利な状況にある』などがあります。
例文①進捗状況が芳しくないという意味で使う時
【Before】
来月OPENの新店舗の改装工事の進捗状況が芳しくない。
【After】
来月OPENの新店舗の改装工事がビハインドしている。
例文②不利な状況にあるという意味で使う時
【Before】
不利な状況を立て直すため、作戦を考え直さなければいけない。
【After】
ビハインドを立て直すため、作戦を考え直さなければいけない。
ビジネスシーンで『ビハインド』と言われた時は、『不利な状況である』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
「ビハインド」には「後ろにあること」「試合に負けていること」の意味があり、ビジネスではそれが「予定したスケジュールよりも仕事の進捗状況が遅れていること」または「不利な状況にある」などの意味があります。
どの意味なのかは文章の前後を見て読み取る必要があるので、「ビハインド」の意味を理解しておく必要があります。
ビハインドの類義語・関連用語3選
『ビハインド』の類義語は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 先を越される
- 対応が後回しになる
- 後れをとる
類義語①先を越されるの意味
相手に先んじて物事をする。 さきまわりする。
引用:コトバンク
企画書の作成に時間がかかりすぎて、ライバル会社に先を越されてしまった。
類義語②対応が後回しになるの意味
順番を変えてあとに遅らせること。
引用:goo辞書
クライアントからの問い合わせが多すぎて、他の業務が後回しになってしまった。
類義語③後れをとるの意味
他人に比べて一段階遅れた段階にある、他人に先を越される。
引用:Weblio辞書
体調不良で少しの間会社を休んでいたので、同期に後れをとっている
ビハインドの対義語・反対語は『アヘッド』
ビハインドの対義語は、『アヘッド』になります。
アヘッドには
- 前方に
- 前もって
- 将来に向けて
などの意味があり、「事前に」や「予定より早めに」といったように用いられます。
ビハインドは後れをとっていること、反対にアヘッドは前倒しで物事を進めることである。