「やはり」の意味とは?例文で正しい使い方を分かりやすく!類語や言い換えは?

人物

『やはり』には『予想通り・変化がない』という意味があります。

何となく知っていた、使い方が合っているか分からないまま言っていた、という人もいるのではないでしょうか。

言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。

この記事では『やはり』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。

目次

やはりの意味は4つあります

【やはりの意味】

 以前と、また他と比べて違いがないさま。やっぱり。「あなたは今も矢張りあの店へ行きますか」「父も矢張り教師をしていた」
 予測したとおりになるさま。案の定。やっぱり。「彼は矢張り来なかった」
 さまざまに考えてみても、結局は同じ結果になるさま。つまるところ。やっぱり。「随分迷ったが、矢張り行くのはやめにした」「利口なようでも矢張り子供は子供だ」
 動かずにいるさま。

引用:コトバンク

「やはり」は漢字で書くと「矢張り」になります。

漢字は当て字になります。

古語の「やおら」や「やはら」が由来になっていると言われています。

「やおら」には「物事が静かに進行するさま」という意味があり、そこから現在使われている「変化がない・変わらない・予想した通り」という意味で使われるようになりました。

『やはり』には

・以前と、また他と比べて違いがないさま

・予測したとおりになるさま

・案の定

・さまざまに考えてみても、結局は同じ結果になるさま

・つまるところ

・ 動かずにいるさま

などの意味があります。

やはりの正しい使い方を例文で紹介!

やはり』は、以前と比べて変わりがない時・予測通りの時に使われる言葉です。

例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

この方法では負けると思ったが、やはり負けてしまった。

例文②

B男

この書類はやり直しになると思っていたが、やはりダメだった。

例文③

C子

もう辞めたと言っていたが、やはり彼女は続けていた。

例文④

B子

新しい仕様になったとうわさで聞いたけど、やはり変わっていなかった。

例文⑤

B男

みんなに行かない方がいいと止められたが、やはり私は行くことに決めました。

【注意点】

「やはり」を相手が目上の方やビジネスシーンで使う場合、「結果が予想通り・変化がない」という意味があるので、「初めから分かっていたなら何故言ってきた」と思われます。あまりいい印象を与えることが出来ません。

言葉を慎重に選んで使用する必要があります。

やはり類義語・言い換え5選

やはり』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。

①同じく

②やっぱり

③相変わらず

④依然

⑤案の定

類義語①同じくの意味

同様の事柄を列挙するとき、その説明部分を繰り返す代わりに用いる語。「入選A、同じくB」

引用:コトバンク

B子

私は優勝者に、このキャラクターと同じくこちらのキャラクターを選びました。

類義語②やっぱりの意味

  1. 同じく。同様に。
    • お父さんもそうでしたが、息子さんもやっぱりお医者さんですか。
  2. 予期したとおり。案の定。状況から当然推定されるとおり。
    • この方法でうまくいくと思ったんだが、やっぱりだめだったか。
  3. 依然として。それでもなお。変化なく。結局は。
    • あれほど言ったのに、やっぱり元のままだ。
  4. いろいろと考えたり迷ったりした末に意見を変えるニュアンス。また元の意見に戻すニュアンス。
    • あっちがいいかな。いややっぱりこっちにしよう。と思ったけどやっぱりやめた。あっちにする。
    • 中に入ろうと思ってここまで来たけどやっぱり怖い。足がすくんで入れない。
  5. したこと、あるいはしなかったことを後悔するニュアンス。
    • やっぱり言っておけばよかったな。

引用:weblio辞書

類義語③相変わらずの意味

今までと変わったようすが見られないさま。以前と同じように。「—貧乏暇なしだ」

引用:weblio辞書

B男

久しぶりに同窓会で再開したが、相変わらず変わりがなく安心した。

類義語④依然の意味

もとのままであるさま。前のとおりであるさま。語幹だけで副詞的にも用いる。「—として不景気だ」「旧態—たる生活」「台風は—南方洋上にいすわっている」

引用:weblio辞書

類義語⑤案の定の意味

予想していたとおりに事が運ぶさま。果たして。「—失敗した」

引用:weblio辞書

A子

一度は忠告したが、案の定彼女は行ってしまった。

やはりは英語で5つあります

やはりは英語の5つで、表現することができます。

① I knew it(やっぱりね / やっぱりそうか)

② I should have (やっぱり〜すればよかった)

③Actually(やっぱり〜にします)

④Nothing beats (やっぱり〜が一番)

言い換え① I knew it(やっぱりね / やっぱりそうか)

そうなることはわかっていたんだ

I fell asleep before I knew it.(気づいたら眠っていた)

引用:weblio英和辞典・和英辞典

C子

I already knew that.(私はそうなることを分かっていました。)

言い換え② I should have (やっぱり〜すればよかった)

するべきだった

I should have been careful!(気をつけるべきだった!)

引用:weblio英和辞典・和英辞典

言い換え③Actually(やっぱり〜にします)

実際に、現に、実際は、実は、(まさかと思うかもしれないが)本当に、なんと

I actually am strong.(私は本当は強い。)

引用:weblio英和辞典・和英辞典

B子

I’d like 5 tickets...Actually, 8 tickets, please.(チケットを5枚ください。やっぱり8枚にしてください。)

言い換え④Nothing beats (やっぱり〜が一番)

勝るものはない

Nothing beats a big glass of beer in summer.(夏はビールに限るね)

引用:weblio英和辞典・和英辞典

やはりの対義語・反対語は割に

やはりの対義語は、割にになります。

割にの意味

思ったよりも。比較的。わりあい。わりと。「値段が—安い」「—こまめな男だ」

引用:weblio辞書

割にには

思ったよりも

・比較的

・わりあい

・わりと

などの意味があり、予想とは異なっている時などに用いられます。

「やはり」は思ってた通り、予想通り・変化がない時に使います。

「割に」は意外さやギャップ、予想とは違ったときに使います。

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