「慈愛」という言葉には、「親が子供をいつくしみ、かわいがるような深い愛情」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「慈愛」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「慈愛」の意味は『親が子供をいつくしみ、かわいがるような深い愛情』
慈愛の読み方は「じあい」です。
語源は、仏教や儒教などの宗教用語から来ており、
- 「慈」は、いつくしむこと
- 「愛」は、かわいがりいつくしむこと
の2つが合わさってできた言葉です。
『慈愛』には
- 親が子供をいつくしみ、かわいがるような、深い愛情
などの意味があります。
「慈愛」の正しい使い方を例文で紹介!
「慈愛」は、親が子供にをかわいがるような深い愛情を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この像は、慈愛に満ちた表情をしています。
例文②
あの先生は、深い慈愛のある人です。
例文③
慈愛の心を大切にしたい。
例文④
これからも慈愛の精神を忘れずに過ごしてください。
例文⑤
義母はいつも優しく、慈愛のある人だ。
【慈愛を使う時の注意点】
「慈愛」とは、主に立場の弱い人や下の者に対して、優しくしたり大切にしたりすることを表す言葉です。
深い愛情を表す際にも使われますので、覚えておきましょう。
「慈愛」の類義語・言い換え3選
『慈愛』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 慈しみ
- 愛情
- 恵愛
類義語①慈しみの意味
いつくしむこと。恵み。慈愛。
引用:goo辞書
この学校では、慈しみの心を大切にしています。
類義語②愛情の意味
深く愛し、いつくしむ心。
引用:goo辞書
家族から愛情を注がれた子は、すくすくと育つ。
類義語③恵愛の意味
慈しみ愛すること。
引用:goo辞書
我が子を恵愛しています。
「慈愛」と「自愛」の違いは?
「慈愛」と「自愛」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「慈愛」には親が子供をいつくしみ、かわいがるような、深い愛情という意味がありますが、
それに対し「自愛」には、自分を大切にすることという意味があります。
「慈愛」は、深い愛情を意味しますが、「自愛」は自分自身を大切にすることという意味があります。
同じ「じあい」と読む言葉ですが、意味合いは全く異なりますので、誤用しないように気をつけましょう。
「慈愛」は英語で『benevolence』
慈愛は英語の『benevolence』に言い換えることができます。
英語の『benevolence』には
- 慈悲心
- 博愛
などという意味があります。
「慈愛」の対義語・反対語は『嫌悪』
慈愛の対義語は、『嫌悪』になります。
嫌悪には
- 憎しみ嫌うこと
- 強い不快感を持つこと
などの意味があり、憎しみ嫌うことを表す際に用いられます。
彼に対しての嫌悪感が強い。
親が子供をいつくしみ、かわいがるような、深い愛情という意味のある「慈愛」に対して、憎しみ嫌うことという意味の「嫌悪」は、反対の意味の言葉として使うことができます。