「開拓」という言葉には、「切り開く」という意味があります。
新たな分野へ進出するときなどによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「開拓」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「開拓」の意味は『切り開く』
開拓の読み方は「かいたく」です。
- 「開」はひらく、あける、土地をきりひらく
- 「拓」は原野を開いて土地利用ができるようにする
の2つが合わさってできた言葉です。
『開拓』には
- 切り開く
- 土地を切り開いて道路や居住地をつくること
- 新しい分野・領域などへ進出すること
などの意味があります。
「開拓」の正しい使い方を例文で紹介!
「開拓」は、新たに形成していく初期の段階で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
歴史を作ってくれた開拓者はとても大変だったと思う。
例文②
新規顧客獲得のため、新たに開拓していかないといけない。
例文③
せっかく引っ越してきたし、カフェ開拓でもしようかな。
例文④
新規開拓したいから、帰りはふらっと途中駅で降りてみようかな。
例文⑤
新たな市場の開拓にあたり、人材を確保しなくてはいけない。
【開拓を使う時の注意点】
土地を切り開くといった意味と、新規分野や領域を切り開くといった意味があります。
「開拓」の類義語・言い換え4選
『開拓』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 開発
- 開始
- 先駆け
- 埋め立て
類義語①開発の意味
土地・鉱産物・水力などの天然資源を活用して、農場・工場・住宅などをつくり、その地域の産業や交通を盛んにすること。
新しい技術や製品を実用化すること。
知恵や能力などを導きだし、活用させること。
引用:weblio辞書
次のシステム開発担当に選ばれた!
類義語②開始の意味
始めること。また、始まること。
引用:goo辞書
楽しみにしていた新作ゲームが配信開始された!
類義語③先駆けの意味
他の者に先んじて敵中に攻め入ること。他のものより先になること。また、そのもの。先駆 (せんく) 。
引用:goo辞書
季節に先駆けて、半袖着てきちゃった。
類義語④埋め立ての意味
海底などに浚渫(しゅんせつ)土砂などを積み上げ、新しく陸地を造成すること。また、それによってできた土地。
引用:weblio辞書
この辺りは埋め立て地らしいよ。
「開拓」と「開墾」の違いは?
「開拓」と「開墾」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「開拓」には切り開いて道路や居住地にするという意味がありますが、
それに対し「開墾」には、切り開いて農耕できる田畑にすることという意味があります。
どちらも似ている言葉ですが、切り開いたものを道路や居住地にするのか、田畑にするのかが異なる点です。
「開拓」は英語で『reclaim』
開拓は英語の『reclaim』に言い換えることができます。
英語の『reclaim』には
- 埋め立てる
- 開墾する
という意味があります。
「開拓」の対義語・反対語は『荒廃』
開拓の対義語は、『荒廃』になります。
荒廃には
- 荒れはてる
- 荒れすさむ
- 土地や建物が荒れて役に立たなくなること
などの意味があり、すさむことを表現するときに用いられます。
開拓は新たに切り開いて進出していきますが、荒廃は荒れてダメになってしまったという表現になります。