『前職でのナレッジを活かして現場ってね!』と言われて、意味が分からなかった・・なんて経験はありませんか?
『ナレッジ』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『知識・情報』という意味があります。
今さら人には聞けず、曖昧なまま過ごしている人もいるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『ナレッジ』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
ナレッジの意味は3パターン
カタカナ語のナレッジは英語の『knowledge』が語源となっており、『知識』という意味があります。
同じ『知識』でも文脈によって少しずつ意味が変わってくるので、詳しく見ていきましょう。
ナレッジの意味①『知識・情報』
ナレッジとは、一般的には「知識」や「知見」といった意味の英語である。企業経営に関する用語としては、企業が蓄積しているあらゆる情報を体系的に可視化し、営業活動や経営活動に有益な情報を「知識」として新たに活用する考え方を表す際に用いられる言葉である。
引用:weblio辞書
『ナレッジ』には
・知識
・知見
などの意味があります。
前職で知りえたナレッジは次の職場に活かせそう。
ナレッジの意味②『企業などの組織にとって有益な知識・経験・事例』
文字として可視化された情報だけでなく、体験から得た技術や技能、経験などを含めて「ナレッジ」と呼びます。
引用:カオナビ
『ナレッジ』には
・蓄積された知識情報を、企業などの組織全体で共有
・知識管理、知識経営
などの意味があります。
この会議でナレッジマネジメントを活用して社員に知識を蓄積させなければならないな。
ナレッジの意味③『ノウハウや付加価値のある経験』
- ある専門的な技術やその蓄積のこと。「仕事の―をおぼえる」
- 技術競争の有力な手段となり得る情報・経験。また、それらを秘密にしておくこと。
引用:goo辞書
『ナレッジ』には
・自分の得た知識、経験
・文面から得た情報
などの意味があります。
前職で知りえたナレッジは次の職場に活かせそう。
ナレッジの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場)
ビジネスシーンで使う『ナレッジ』は、『企業などの組織に有益な知識や事例』『ノウハウや付加価値のある経験』などがあります。
例文①有益な知識という意味で使う時
【Before】
契約を取る為に、チーム全体で有益な知識を共有してください。
【After】
契約を取る為に、チーム全体でナレッジを共有してください。
例文②有益な知識や事例という意味で使う時
【Before】
今まで蓄積してきた有益な知識や事例を活かして、営業として頑張ってほしい。
【After】
今まで蓄積してきたナレッジを活かして、営業として頑張ってほしい。
例文③ノウハウや付加価値のある経験という意味で使う時
例文③
【Before】
前職でのノウハウや付加価値のある経験は、我が社でも活かせそうですね。
【After】
前職でのナレッジは、我が社でも活かせそうですね。
ビジネスシーンで『ナレッジ』と言われた時は、『組織に有益な知識・付加価値のある経験』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
ナレッジを使う時の注意点
定期的に更新すること。新しい知識の蓄積を心がける。社員にナレッジのメリットを侵透させておくこと。
ナレッジの類義語・関連用語5選
『ナレッジ』の類義語は5つ。
①知識
①了知
②認知
③認識
④ノウハウ
類義語①知識の意味
誰かまたは何かについての個人の知識。または情報。
引用:weblio辞書
パソコンや仕事に関する知識をさらにつけて、会社に貢献したい。
類義語②了知の意味
十分に認知している。または認識している。解る、わかる、分かる
引用:weblio辞書
類義語③認知の意味
明確に、明瞭に何かを理解するようになること。
引用:weblio辞書
会議に来ないと思ったら、田中さんはこの件について認知していなかったようだ。
類義語④認識の意味
知識を持つこと。意識。意識すること。
引用:weblio辞書
類義語⑤ノウハウの意味
何かをするのに必要な(技術的)知識と技能
引用:weblio辞書
社員全員でノウハウを共有することで、業務効率が向上します。
ナレッジとノウハウは同じ意味のように感じますが、少し意味が違います。
ナレッジは会社などに有益な知識のことで、ノウハウは専門的な技術やその蓄積のこと。
簡単にまとめると『ナレッジが蓄積されてノウハウになる』ということになるでしょう。
ナレッジの対義語・反対語はマニュアル
ナレッジの対義語は、マニュアルになります。
ある主題または場所に関する特定の情報を与える簡潔な参考図書。小さなハンドブック、手引書
引用:weblio字辞書
マニュアルには
・手引書
・参考書
・取扱説明書
などの意味があり、業務に関するノウハウと業務全体の進行方法を一つにまとめたものが用いられます。
マニュアルは誰もが知りえる業務内容を手順化したものですが、それこそがナレッジとなります。