「助太刀」という言葉には、「加勢や援助をすること」という意味があります。
時代劇の台詞などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「助太刀」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
助太刀の意味は『加勢や援助をすること』
助太刀の読み方は「すけだち」です。
「助太刀」とは武士の時代にできた言葉で、「太刀」は日本刀のことです。
「太刀を手にして加勢する」ということから、加勢をしたり援護をしたりする人のことを指す言葉となりました。
『助太刀』には
- あだ討ちや果たし合いなどに助力すること
- 加勢や援助をすること
- 加勢や援助をする人
などの意味があります。
「助太刀」の正しい使い方を例文で紹介!
「助太刀」は、あだ討ちや果たし合いなどに助力することを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
次の営業先は手強いから、助太刀しようか。
例文②
人員不足なので、助太刀してもらえませんか。
例文③
友達が助太刀してくれて、なんとかバースデーパーティーの準備ができた。
例文④
仕事が山積みで、誰かに助太刀してもらわないと今日は帰れなさそうだ。
例文⑤
先輩に助太刀してもらった恩を返したい。
【助太刀を使う時の注意点】
漢字表記を見ると「助」を「たすけ」と読みたくなりますが、「たすけだち」とは言いませんので気をつけましょう。
歴史のドラマや小説などで見聞きする表現ですが、例文のようにビジネスシーンで使われることも多い言葉です。
「助太刀」の類義語・言い換え4選
『助太刀』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 助け舟
- 力添え
- 援護射撃
- 加勢
類義語①助け舟の意味
人が困っているときに助けるもの。助勢。
引用:goo辞書
夫に叱られている娘に助け舟を出した。
類義語②力添えの意味
他人の仕事を手助けすること。力を貸すこと。助力。援助。
引用:goo辞書
お力添えいただき、感謝します。
類義語③援護射撃の意味
敵の攻撃から味方を守るために、側面や後方から射撃を行うこと。また、その射撃。転じて、関係のある人などの立場をかばうため、発言したり行動したりすること。
引用:goo辞書
課長に援護射撃してもらったので、なんとかプレゼンがうまく行きそうだ。
類義語④加勢の意味
力を貸して助けること。また、その人や兵。助勢。応援。
引用:goo辞書
いじめっ子に加勢してはいけない。
「助太刀」と「助け船」の違いは?
「助太刀」と「助け舟」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「助太刀」にはあだ討ちや果たし合いなどに助力することという意味がありますが、
それに対し「助け舟」には、困っている人に力を貸すことという意味があります。
どちらも誰かを助けるという意味で使われる言葉で、同じ意味をもっています。
類語として言い換えができる言葉です。
「助太刀」は英語で『assistance』
助太刀は英語の『assistance』に言い換えることができます。
英語の『assistance』には
- 手伝い
- 助力
という意味があります。
「助太刀」の対義語・反対語は『妨害』
助太刀の対義語は、『妨害』になります。
妨害には
- 邪魔をすること
などの意味があり、何かを妨げることを表す際に用いられます。
部長はいつも無駄話をしてきて、僕の仕事を妨害してくる。
あだ討ちや果たし合いなどに助力することを表す「助太刀」に対して、邪魔をすることを表す「妨害」は、反対の意味の言葉として使うことができます。