多才の意味とは?多彩との違いを超わかりやすく解説!正しい使い方・例文・言い換えまとめ!

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『多才』という言葉には、「様々な才能をもっていること」という意味があります。

誉め言葉としてよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、『多才』の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

『多才』の意味は『いろいろな才能をもっていること』

【『多才』の意味】

いろいろな才能をもっていること。また、そのさま。「多芸—な(の)人」

引用:Weblio辞書

「多才」は、様々な才能を持っていることを言います。

人の能力や才能などを表す言葉で、「多才な人」は、あらゆることに対して優れている人のことを表します。

「多才」はほめ言葉ですので、人に対して使うと喜ばれます。

引用:意味解説辞典

『多才』の読み方は「いろいろな才能をもっていること」です。

語源は

「多」はおおい。たくさん。という意味、

( 引用: goo漢字辞典

「才」①頭脳のはたらき。生まれつきの能力。また、能力のすぐれた人。ざえ。かど。「才知」「英才」

    ②年齢を示す「歳」の略字として用いる。

( 引用:goo漢字辞典

の2つが合わさってできた言葉です。

『多才』には

  •  いろいろな才能を持っていること
  •  いろいろな才能を持っている人

などの意味があります。

『多才』正しい使い方を例文で紹介!

『多才』は、様々な才能を持つ人を表す意味で使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

最近のアイドルは、ルックスはもちろん
歌にダンスに芝居と多才さが求められて大変そうだな。

例文②

B男

多才に活躍してくださる人材を募集しています。

例文③

C子

この多才さが彼の人気の秘訣です。

【『多才』の使い方】

様々な才能を持つ人を表す意味で使われる言葉で、主に誉め言葉として使われます。

『多才』類義語・言い換え3選

『多才』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1.  多能・多芸
  2.  器用
  3.  万能・オールマイティー

類義語① 「多能・多芸」の意味

【多能】

意味:多くの技芸・技能をもっていること。(出典:デジタル大辞泉)

【多芸】

意味:多くの技芸を身につけていること。多方面に才能があること。(出典:デジタル大辞泉)

引用:意味大辞典

B子

今や多芸な彼も、それまでの努力は計り知れなかった。

類義語② 「器用」の意味

意味:役に立つ才能があること。(出典: 精選版 日本国語大辞典)

引用:意味大辞典

A子

自分では、なんでも器用にこなせる所は長所で短所だと感じています。

類義語③ 「万能・オールマイティー」の意味

【万能】

意味:何事にもすぐれていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

【オールマイティー】

意味:何でも完全にできること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

引用:意味大辞典

C男

将来的に独立することが目標なので、
まずは社内でオールマイティーな人材になりたい。

『多才』と「多彩」の違いは?

『多才』と「多彩」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

『多才』には「様々な才能を持つ人」という意味がありますが、

それに対し「多彩」には、「種類が多くて変化に富んでいること」という意味があります。

「多彩」の意味

 色の種類の多いこと。いろどりが多く美しいこと。また、そのさま。「—なネオンサイン」

 変化や種類が多くにぎやかなこと。また、そのさま。「—な顔ぶれ」「—な行事」

引用:Weblio辞書

「多彩」は、元の意味は「色の種類がたくさんあり、美しく華やかなこと」という意味で、「多彩なバリエーション」など、色数が多い時に使われます。

「多」は「おおい」とも読み、「数がいくつもある」という意味、「彩」は「いろどり」とも読み、「美しく色味を付けること」という意味、「多彩」で「美しい色味がたくさんあること」という意味です。

ここから転じて、「種類が多くて変化に富んでいること」という意味で使われる様になりました。

「多彩な顔ぶれ」は、様々な分野の人達が集まった時に使われます。

引用:意味解説辞典

『多才』は英語で【versatile】【many talents/things】

『多才』は英語の【versatile】【many talents/things】に言い換えることができます。

versatile】の意味

「彼は色々なことができます」というのは
言い換えると「彼は多才な人だ」ということですね。

He is a versatile person. / 彼は多才な人だ。

versatile は人に使うと、「多種多芸な、多才な」という意味を表し、
物に対して使うと、「用途の広い、多目的な」という意味になります。

many talents/things】の意味

He is a man of many talents.は「彼は多くの才能を持った人です」という意味で、

上の文同様「多才な人だ」という意味です。

このa man of~という表現は他にもあり、

He is a man of his word. / 彼は約束を守る男だ(有言実行だ)

のようにも表せます。

ちなみにこの文のofは「~を持っている」という意味です。

a man of many talents
「多くの才能を持っている」⇒「多才な」

a man of his word.
「言葉を持っている」⇒「約束を守る」

という感じです。

引用:DMM英会話なんてuKnow?

英語の【versatile】【many talents/things】には

  •  多才な

という意味ですが、この他に

versatile】を物に対して使う場合

  •  用途の広い
  •  多目的な

という意味になります。

『多才』の対義語・反対語は「小才・無才・非才」

『多才』の対義語は、『小才・無才・非才』になります。

【小才(しょうさい・しょうざい・こさい)】

わずかな才能。こさい。

《「こざい」とも》その場に合わせて、うまく始末をつける能力。「―が利く」

引用:goo国語辞書

【無才(むさい・むざえ)】

才知のないこと。また、そのさま。むざえ。「―な(の)人」「無学―」

引用:goo国語辞書

【非才(ひさい)】

才能がないこと。才能の乏しいこと。

また、自分の才能をへりくだっていう語。「浅学にして―の身」

引用:goo国語辞書

「小才・無才・非才」には、それぞれ

  •  才能がないことやその様子

という意味があります。

『多才』と「小才・無才・非才」の違い

読んで字のごとく、『多才』は多いのに比べ、

対義語はどれも少ない、もしくはない様子を表しています。

読み方が難しいものや複数あるものもあるので、注意が必要です。

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